名前: 岡野 真弓 (オカノ マユミ)
SNS: @zetith_mayumi
所属: Zetith Beauty Clinic
ゼティスビューティークリニックで美容カウンセラーとしてマネージャーを務めています。役職としての業務をこなしながら、現場のフォローも行い、お客様に最良のサービスを提供することに力を注いでいます。
目次
- 1 今までのご経歴を教えてください。
- 2 美容カウンセラーになろうと思ったきっかけを教えてください。
- 3 美容カウンセラーに転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
- 4 初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
- 5 美容カウンセラーになる前となってからとで「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
- 6 美容カウンセラーになる前となってからで美容カウンセラーに対する印象の違いはありますか?
- 7 美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
- 8 40代、50代以上になっても美容カウンセラーとして働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
- 9 美容カウンセラー魅力ややりがいに感じることを教えてください
- 10 今後の目標があれば教えて下さい。
- 11 これから美容カウンセラーにチャレンジする方にメッセージをお願いします!
今までのご経歴を教えてください。
最初に就職したのは美容師でしたが、すぐに厳しい現実に直面しました。月に3日しか休みがなく、毎日終電まで働く日々が続き、社会保険など福利厚生も整っていない環境でした。このままでは続けるのが難しいと感じ、外資系の美容部員へ転職しました。楽しくやりがいも感じていましたが、仕事を続けるうちに、もっと新しいことに挑戦したいという気持ちが強くなりました。
そこで、2009年に湘南美容クリニックに入職し、初めて美容クリニックで働くことになりました。当時、美容クリニックはまだ一般的ではなく、美容と医療がどのように結びつくのか興味を持っての挑戦でした。面接時に出会った方の印象が非常に良く、「この人たちと一緒に働きたい」と感じたことを今でも覚えています。
その後、湘南美容クリニックでは12年間勤務し、その間に2人の子どもを出産。家庭と仕事の両立を考える中で、時短勤務が必要になったため、働きやすい環境を求めて個人クリニックへの転職を決意しました。
そして、ゼティスビューティークリニックで約2年働いた後、ネクサスクリニックに転職し、その後再びゼティスビューティークリニックに戻ってきました。
美容カウンセラーになろうと思ったきっかけを教えてください。
美容の世界って、本当に幅広いですよね。ネイルやエステ、ヘアスタイルの変化やメイクアップなど、どれもお客様を高める素晴らしい方法です。私もこれまで、お客様と密に接しながらそのやりがいを感じてきました。しかし、心からのコンプレックスを解消するには、それだけでは限界があると感じることがありました。
私自身も、常にコンプレックスを抱えて生きてきたので、その気持ちはとてもよくわかります。だからこそ、美容の力で本当に変わることができるのか、その可能性に興味を持つようになりました。そして、美容医療がその最上級だと感じ、美容医療の世界に進みました。
当時は美容医療の存在自体をほとんど知りませんでしたし、情報も少なかったです。ただ「整形」という言葉は知っていたものの、それが何か、どんな世界なのかは全くわかっていませんでした。それでも、「医師が行う美容とは何だろう?」という疑問と好奇心が強く、それがきっかけでした。
美容カウンセラーに転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
美容カウンセラーに転職を決めた際、家族や友人の反応はあまり良くはありませんでした。当時は実家に住んでいたので、まず家族に相談しましたが、「整形するところなの?」と反対され、私自身が整形を繰り返すのではないかと心配されました。世間的にも美容医療に対する理解や賛成の声が少ない時代だったので、友人たちからも「何それ?」といった反応が返ってきました。
それでも、美容業界の最上級とも言える美容医療への興味と好奇心が勝り、初めてクリニックの面接を受けた際に、その環境を目の当たりにしたことで、「ここで働いてみたい」と強く感じました。クリニックの現場には、お医者さんや看護師さんが普通に働いていて、今まで関わったことのないような人たちと一緒に仕事をするという新しい世界に興奮しました。
初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
初めて美容クリニックに転職した際、特に苦労はありませんでした。当時、私は湘南美容クリニックだけを受けることに決めていて、他の選択肢を考えることもありませんでした。面接時に対応してくださった方の印象も非常に良く、現場の雰囲気も気に入ったので、「ここなら安心して働ける」と迷うことなく決断しました。
美容カウンセラーになる前となってからとで「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
給与面では、美容クリニックは売り上げによって大きく左右されます。特に大手クリニックでは、どの院に所属するかによってインセンティブに大きな変動があります。そのため、美容部員など固定給の職種に比べると安定性には欠けるかもしれませんが、総じて年収は美容クリニックの方が高いですね。
また、休日については、一般的に繁忙期が世間の休みと重なるため、そのタイミングで休むことは少なくなりましたが、年間を通しての休日日数は大きく変わりません。ただ、美容クリニックで働くようになってからは、プライベートがより充実するようになりました。年齢や立場が変わることで、ドクターとの関係も含めて、生活の質が向上したと感じています。特に、収入が増えたことで、食事を楽しむ場所や飲みに行く頻度も増え、「この仕事を選んで本当に良かった」と感じています。
美容カウンセラーになる前となってからで美容カウンセラーに対する印象の違いはありますか?
美容カウンセラーという職業には、キラキラした華やかなイメージを持っていましたが、実際に働いてみると、その印象は大きく変わりました。意外にも、非常に体育会系で、体力勝負の職場だと感じました。医療に携わる人たちは、効率的に仕事を進めることや協調性を重視するため、サバサバした性格の方が多いんです。そういった点で、想像とは違う部分が多く、良い意味で期待を裏切られたと言えます。美容カウンセラーの仕事は、思っていたよりもずっと実務的で、チームワークが求められる現場でした。
美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
大手クリニックでは基礎をしっかり学べる環境が整っています。全国的に統一されたルールや教育体制があり、厳しいチェック体制のもとでスキルを身につけることが求められます。このような環境では、根性が必要とされる部分もありますが、それだけに確実な成長が期待できます。大手では、様々なお客様に対応する機会が多く、その経験を通じて多くのことを学べますし、教育を通じて後輩を育てることでも成長する機会が多くあります。大手クリニックでの経験は、競争心や良い意味でのプレッシャーを持ち、自分を高める場として非常に有意義です。私自身も、湘南美容クリニックで働くことで人格形成がなされたと感じており、親からも「大手に入ってよかったね」と言われたほどです。
一方、個人クリニックでは、小規模でアットホームな環境の中で働くことができ、スタッフ同士が支え合いながら仕事を進めていく特徴があります。それぞれが得意分野を活かしながら役割を分担できるため、柔軟に仕事を進められる反面、大手ほどの教育体制や統一された基準はないため、自己主導で学び続ける姿勢が必要です。
大手で基礎をしっかり学び、その後に個人クリニックでの経験を積むことで、より深い成長を遂げることができると感じます。大手での経験があったからこそ、今の自分があると実感しています。
40代、50代以上になっても美容カウンセラーとして働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
30代を過ぎてから、特に35歳を超えた頃から、自分の経験がますます活かせるようになったと感じています。アンチエイジングなどのお悩みを抱えるお客様に対して、共感や理解を示すことができるのは、年齢を重ねたカウンセラーならではの強みです。20代前半のスタッフが「まだ若いから」と言われることが多い中で、40代、50代のカウンセラーはむしろその年齢を武器にできると思います。
必要なスキルとしては、自分の経験をお客様にしっかりと伝えることが大切です。ただし、長くやっているからといって現状に甘んじるのではなく、常に新しい治療法やトレンドを学び続ける姿勢が求められます。また、美容業界にいる以上、自分自身も美を保つための努力が必要です。特に高齢のお客様に対しては、年齢が近いカウンセラーがいることで安心感を与えることができるので、その存在感を大切にするべきです。
さらに、お客様への対応だけでなく、後輩を育てる役割も重要です。後輩たちに対してしっかりとサポートし、成長を促す姿勢が求められます。年齢を重ねても、ただ受け身でいるのではなく、積極的に周囲を支える姿勢を持つことが大切です。そうでなければ、ただの「お局様」になってしまう恐れがあるので、注意が必要ですね。
美容カウンセラー魅力ややりがいに感じることを教えてください
美容カウンセラーの魅力とやりがいは、お客様の人生に大きな変化をもたらすことができる点だと思っています。たとえば、シミやしわ、二重まぶたなど、私たちにとっては簡単に解決できる治療かもしれませんが、お客様にとっては長年のコンプレックスだったりします。そんな悩みに対して、私たちがどのように提案し、安心感を与えるかで、その方の人生が良い方向に変わることがあります。それだけに責任も感じますが、お客様が喜んでくださる瞬間に立ち会えることは、この仕事ならではの大きな幸せです。
また、お客様の気持ちを汲み取ることが求められるこの仕事は、自然と自分の人間関係にも役立ちます。私は後輩に、「恋愛もカウンセリングだと思うくらい、お客様とのコミュニケーションは大切だよ」とよく話しています。さらに、さまざまな年齢層や職業の方々と接する機会が多いことも、この仕事の大きな魅力です。そうした経験は、人生全般において非常にプラスになると感じています。
今後の目標があれば教えて下さい。
今後の目標として、美容業界をさらに盛り上げるために、教育が不可欠だと感じています。これまでの経験を活かし、多くのカウンセラーたちにやりがいを伝え、彼女たちのスキルを底上げしていくことが私の使命だと考えています。もちろん、お客様と直接接することも大好きなので、現役でバリバリ働き続けますが、「ここで働いてよかった」と思ってくれる後輩を増やすことを目指しています。
これから美容カウンセラーにチャレンジする方にメッセージをお願いします!
美容医療と聞くと、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、実際にはフランクな先生や看護師さんが多く、しっかりとした教育体制が整っているので、安心して挑戦できる環境だと思います。初めは知らないことが多くて当然なので、不安にならず、まずは一歩を踏み出してみてください。この仕事は長く続けられるものですし、年齢に応じてスキルが自然と身についてきます。
また、自分自身も綺麗になれる楽しさがあり、幅広いお客様から直接感謝の言葉をいただける喜びもこの仕事ならではの魅力です。美容が好きな方には、必ず楽しめる業界だと自信を持って言えます。
家庭との両立に不安を感じる方も多いかもしれませんが、意外とママさんたちも増えてきています。長く働いていると自然とそういった仲間も増えますし、なんとかなりますので心配し過ぎず、ぜひこの業界に挑戦してみてください。