名前: 平泉 真依 (ヒライズミ マイ)
SNS: @swanclinic_ginza
所属: スワンクリニック銀座
美容カウンセラーとしてのキャリアは2024年で10年目を迎えます。以前は公立小学校の保健室の先生として働いていましたが、学生時代から興味を持っていた美容医療業界へと転職し、現在の美容カウンセラーとしての道を歩んでいます。「目の前にいるお客様にとって一番良い答えを一緒に見つけ出す」という姿勢で、お客様一人ひとりに真摯に向き合い、「このクリニックに来てよかった、あなたとお話ができて良かった」と信頼される瞬間を何よりも喜びとしています。これからも美容カウンセラーの必要性や権威性を高め、この仕事がより一層誇り高いものとなるよう努めていきたいと考えています。
目次
- 1 今までのご経歴を教えてください。
- 2 美容カウンセラーになろうと思ったきっかけを教えてください。
- 3 美容カウンセラーに転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
- 4 初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか?
- 5 初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
- 6 美容カウンセラーになる前となってからとで「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
- 7 美容カウンセラーになる前となってからで美容カウンセラーに対する印象の違いはありますか?
- 8 美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
- 9 40代、50代以上になっても美容カウンセラーとして働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
- 10 美容カウンセラー魅力ややりがいに感じることを教えてください
- 11 今後の目標があれば教えて下さい。
- 12 これから美容カウンセラーにチャレンジする方にメッセージをお願いします!
今までのご経歴を教えてください。
大学卒業後、公立小学校の保健室の先生として勤務していました。その後、美容医療業界に興味を持ち、転職を決意。最初に勤務したのは関東で4店舗を運営する美容クリニックでしたが、業績不振によりクリニックが閉院。これを好機と捉え、さらなるステップアップを目指し、次に湘南美容クリニックに転職しました。
湘南美容クリニックでは、多岐に渡る業務を経験し、係活動やプロジェクト活動、マネジメント、新規分院の立ち上げなど、多くの貴重な経験を積むことができました。会社の理念である「三方良し」を胸に刻みながら勤務する中で、クリニックの急速な拡大に対して自分なりの思いを抱きました。そして、自らが信じる『質の高い美容医療』を提供する環境で新たな挑戦をしたいと考え、退職を決意しました。
その後、BIANCAクリニックで働き始め、発展途上のクリニックで一緒に成長することに喜びを感じていました。しかし、湘南美容クリニックで培ったスキルをさらに活かし、「新規クリニック立ち上げ、ゼロからの組織作り」に挑戦したいと思い、現在勤めているスワンクリニック銀座に転職しました。ここでは受付部門の立ち上げと受付主任としての役割を担っています。
美容カウンセラーになろうと思ったきっかけを教えてください。
大学時代、肌荒れに悩み皮膚科で治療を受けた経験から、美しさを医学の力で実現する「美容医療」に強く興味を持ちました。しかし、大学では保健室の先生になるために学んでいたため、まずは「保健室の先生として働く」「採用試験に合格する」という目標を達成することを決意しました。子どもたちの健康や安全を守る保健室の先生の仕事も非常にやりがいがありましたが、人生は一度きりなので、自分の好きな業界で働きたいという思いから、美容カウンセラーの道へ進むことを決めました。
美容カウンセラーに転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
公務員を辞めることに対して、周りからは「もったいない」「何を考えているんだ」という大反対の意見が多く、簡単には退職できませんでした。親も泣かれるほどでしたが、最終的には自分で決断し転職活動を行いました。就職後も友人から「もっと良い仕事があるのでは?」といった意見を受けることがあり、美容カウンセラーという職業が謎めいていると感じられたり、安易な仕事だと思われていたようです。
初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか?
求人媒体を利用して、美容医療業界全体(当時は脱毛サロンも含めて)の求人を探しました。
初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
初めての転職活動では非常に苦戦しました。周囲から「せっかく先生になれたのに」「もったいない」と言われていた職歴でも、履歴書の書類選考でたくさん落ちたため、実際の就活ではあまり役に立たないと感じました。保健室の先生としての「真面目さ・堅実性」よりも、「美容やエステ業界での経験」「販売経験」「接客の経験」といった即戦力が重視されていると感じ、自分にはそれをアピールできる武器が少ないと感じました。
まずはどこかのクリニックに入り経験を積もうと思い、「国立大学を卒業していること」「字が綺麗なこと」に興味を持ってくれた企業が複数あったので、面接では必死に熱意をアピールしました。
美容カウンセラーになる前となってからとで「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
給与
美容カウンセラーになる前は保健室の先生として勤務していました。転職当初は年収が大幅に減少し、公務員の安定した給与のありがたさを実感しました。しかし、美容クリニックでは組織の規模や業績、自分のポジションによって年収を上げるチャンスが多くあります。
休日
公務員時代はカレンダー通り、月〜金の5日働いて土日休みが基本でしたが、美容クリニックでは休みのパターンが大きく異なります。美容クリニックでは「世間の休みが繁忙期」となるため、金土日やお盆休み、年末年始は出勤が基本です。最初はつらいと思いましたが、空いている平日に人気のお店や病院・役所に行けることや、シフト制で5連勤がない働き方が自分に合っていることに気づき、すぐに適応しました。ただ、連休を取得する機会が少ないため、有給休暇を工夫して取得する必要があります。
残業
教員時代は、朝5時に起きて誰よりも早く学校に行き、定時の概念がないため業務があれば時間外でも働いていました。美容カウンセラーとしても繁忙期や忙しいときは残業することがありますが、現在の職場の私の部署ではできる限り残業をなくす工夫をしているため、残業量は前職より減りました。
休日の過ごし方
前職でも今でも、休日はきちんと休むことを意識しているので、過ごし方に大きな変化はありません。ただし、連休があまりないため、「明日も休みだから」といった調子に乗った過ごし方はしなくなりました。
美容カウンセラーになる前となってからで美容カウンセラーに対する印象の違いはありますか?
良い点
美容カウンセラーになる前は、「受付業務をする人」「美容が好きなら誰でもできる単純な仕事が多い」という漠然とした印象を持っていました。しかし、実際に働いてみると、基本的な受付業務以外にも、多様なスキルが必要であることを知りました。例えば、相手を不快にさせないコミュニケーションスキル、相手の心を掴む技術、美容医療の進化に対応する知識のアップデート、良好な組織作りのための教育力やマネジメント力、数字を見る力などが求められます。これらのスキルと柔軟性を持ち、高い志を持つことで、やりがいがあり誇れる職種だという印象に変わりました。
懸念点
一方で、美容カウンセラーとしてのキャリアアップ方法や、ライフステージが変わっても働き続けるための対策、美容カウンセラーの必要性や権威性を高めるための具体策については、今後の課題だと感じています。これらの点についても改善し、より良いキャリアを築いていきたいと思っています。
美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
大手クリニックに合う人
大手クリニックでは、美容カウンセラーの基本業務全般や接遇全般、安全対策のルール、組織内での自分のポジションや目標の理解、多くの人との関わり方を学ぶことができます。そのため、ファーストステップとして経験とキャリアを積み重ねたい人に適しています。厳しいことや大変なことも多いですが、様々な経験を通して、美容カウンセラーとして「どうなりたいのか」「何が好きで何が得意なのか」など、自分自身と向き合うことができます。個人の小さなクリニックでは経験できないことが多く、根性も鍛えられます。
個人クリニックに合う人
一方、個人クリニックでは、ルールに縛られすぎず、みんなで作り上げていく自由度が魅力です。学べる範囲や経験値が限られる場合もありますが、自分の個性を活かして働きたい人に向いています。
40代、50代以上になっても美容カウンセラーとして働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
未経験者
基本的な社会人としての「誠実性」「素直さ」「柔軟性」は欠かせません。これらの資質があることで、40代、50代以上でも美容カウンセラーとしての基礎をしっかりと築くことができます。
経験者
基本的な業務を全て行えることが前提です。その上で、美容医療業界で活かせる「得意」や「強み」を一つでも持つことが重要です。例えば、数値の分析、マネジメント、教育、新規立ち上げ業務、お客様対応(接遇やクロージング)など、必要とされるスキルを持っていると良いでしょう。また、一緒に働きたい、協力したいと思われるような人間性を磨いていくことも大切です。
美容カウンセラー魅力ややりがいに感じることを教えてください
大学生のころに漠然と抱いていた「医学の力で美しさをつくる美容医療」は、実際に業界で学んでみると本当に深くて複雑であり、その魅力に引き込まれています。常に進化する美容医療の知識をアップデートしながら、お客様に真摯に寄り添って対応することが求められます。
時には「今のあなたには必要ないのではないか」「本当に求めているものは何か」を一緒に考え、その日の売上が0円であっても「このクリニックに来てよかった、あなたとお話ができて良かった」と言われると、医師でも看護師でもない私たち美容カウンセラーが正しい美容医療を伝えることができたと感じ、とてもやりがいを感じます。
美容カウンセラーは不要だとか、売上だけを見ている営業屋さんだと言われることもありますが、目の前のお客様にとって最良の答えを一緒に見つけ出すというスタンスで向き合い、信頼される瞬間が何よりも嬉しいです。このような対応は経験を積まなければできないことだと感じています。
今後の目標があれば教えて下さい。
ライフステージが変わっても、何歳になっても美容医療業界で必要とされる美容カウンセラーになりたいと考えています。そのためには、美容カウンセラー業務をより細分化して掘り下げ自己分析をして、美容カウンセラーの中での課題や問題を解決していけるような存在になりたいです。美容カウンセラーの必要性や権威性を高めていける活動をしていきたいです。
これから美容カウンセラーにチャレンジする方にメッセージをお願いします!
美容医療が好きで学ぶことが好きならばとっても楽しい環境に身を置けると思います。人から反対されも勇気を出して転職したことを私はこれまで全く後悔したことないがですし、「自分で選んだ道を自分で正解にしていく」と決めて、失敗と成功を繰り返しながら成長してこれたと思っています。
私自身まだまだ未熟ですが、もっと楽しく、もっと誇れる職業として活躍できるように、大きなやりがいを得られるように、業界に貢献していきますので、一緒に正しい美容医療を伝えていけたら嬉しいです。困ったことがあればぜひ私のところに来てほしいです!